40代からの資格取得|転職にも役立つおすすめ資格10選

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「40代にもなって、今から資格を取るのはもう遅いのでは…」
キャリアの節目を迎え、将来について考えたとき、多くの方がそんな不安を抱えるかもしれません。
しかし、結論から言えば、40代からの資格取得は決して遅くありません
むしろ、これまでの社会人経験と掛け合わせることで、20代や30代にはない大きなアドバンテージとなり得るのです。

目次

【目的別】40代からのキャリアを拓く!おすすめ資格10選

【目的別】40代からのキャリアを拓く!おすすめ資格10選

40代のキャリアを力強く後押しする具体的な資格を目的別に10種類、厳選してご紹介します。

・自分のペースで柔軟に働きたい
・未経験から新しい世界に飛び込みたい
・安定した収入と将来性を手に入れたい

など、あなたの目指すキャリアパスに合った資格がきっと見つかるはずです。

ライフスタイルに合わせて働きたい方向けの資格4選

終活ガイド資格

終活に関する幅広い知識(相続、保険、葬儀など)を体系的に学び、アドバイスできる能力を証明する資格です。
3級はオンラインでたったの30分、しかも無料で取得できるため、最初の一歩として最適。
超高齢社会で需要が高まる分野であり、社会貢献性も高いのが特徴です。

資格名終活ガイド資格
資格の内容終活の基礎知識から実践的なスキルまでを身につけられる
合格率90%以上
目安の勉強時間1級:1週間
2級:3時間
3級:30分
費用1級:50,000円
2級:5,000円
3級:無料
資格を取るメリット終活に関する知識を体系的に学べる
公式サイト終活ガイド資格 | 終活協議会

たった30分の勉強で9割以上が合格している終活ガイド3級は、どなたでも無料で受講できます。
資格取得後は実際にサポート業務を行うことで収入を得ることも可能なため、取っておいて損はありません。
まずは3級を取得してみませんか?

無料の3級テストを受ける

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

WordやExcelなど、マイクロソフト オフィス製品の利用スキルを証明する国際資格です。
特に事務職への転職を目指す場合、PCスキルを客観的にアピールできるため非常に有利。
実務に即したスキルが身につくため、取得後すぐに仕事の効率アップを実感できます。短期間での取得が目指せるのも魅力です。

資格名MOS
資格の内容マイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する国際資格
合格率一般レベル:80%
上級レベル:60%
目安の勉強時間一般レベル:60〜90時間
上級レベル:90〜120時間
費用12,980円
資格を取るメリット実務スキルを客観的に証明でき、即戦力アピールになる
公式サイトMOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト

Webライティング技能検定

Webコンテンツを作成するためのライティングスキルやSEOの知識を証明する資格です。
パソコン一台あればどこでも仕事ができるため、在宅ワークや副業に直結しやすいのが最大の魅力。
企業のオウンドメディアやブログ記事作成など、需要は拡大し続けています。

資格名Webライティング技能検定
資格の内容Webライティングの基本ルール・SEO・文章構成・リサーチ力などを問う検定
合格率30%
目安の勉強時間1~3か月
費用6,000円
資格を取るメリットSEO・Webライティングスキルを証明できる
公式サイトWEBライティング技能検定|一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会

キャリアコンサルタント

個人のキャリア設計を支援する専門家としての能力を証明する国家資格です。
人の話を聞き、その人の強みや可能性を引き出すことにやりがいを感じる方に向いています。
自身のキャリアチェンジの経験も活かせる仕事であり、企業の人事部や人材紹介会社、大学のキャリアセンターなど活躍の場は多様です。

資格名キャリアコンサルタント
資格の内容求職者や従業員のキャリア形成を支援する国家資格
合格率70%
目安の勉強時間6か月~1年
費用38,800円(学科+実技)
+ 養成講座費用(35〜55万円程度)
資格を取るメリット人事・教育・キャリア支援分野で活躍可能
公式サイトCC協議会 キャリアコンサルタント試験(国家資格)

未経験からキャリアチェンジを目指す方向けの資格3選

宅地建物取引士(宅建士)

不動産の売買や賃貸の仲介に不可欠な国家資格。
不動産業界では事務所ごとに一定数の設置が義務付けられており、常に高い需要があります。
法律知識だけでなく、顧客とのコミュニケーション能力も重要となるため、40代の人生経験が活きる場面も多いでしょう。
金融機関や建設業界でも評価される、汎用性の高い資格です。

資格名宅地建物取引士(宅建士)
資格の内容不動産取引に関する法律・税金・建築・宅建業法などの知識を問う国家資格
合格率15%
目安の勉強時間3~6か月
費用8,200円
資格を取るメリット不動産業界では必須レベルの国家資格で、転職・独立にも強い
公式サイト一般財団法人 不動産適正取引推進機構

IITパスポート試験

ITに関する基礎的な知識を証明する国家試験です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む現代において、ITの知識はもはや全ての社会人の必須教養。
この資格を持つことで、ITリテラシーの高さを客観的に示せます。
特にIT業界以外の方が取得すると、他者との差別化に繋がり、高く評価される傾向にあります。

資格名ITパスポート試験
資格の内容ITに関する基礎知識を幅広く学ぶ国家試験
合格率50%
目安の勉強時間1~3か月程度
費用7,500円
資格を取るメリットITの基礎力を証明でき、業界・職種を問わず評価されやすい
公式サイト【ITパスポート試験】情報処理推進機構

日商簿記検定3級

企業の経営活動を記録・計算・整理する会計の知識を証明する資格です。
お金の流れを理解するスキルは、経理職だけでなく、営業や企画など全ての職種で役立ちます。
企業の財務状況を読み解く力が身につき、ビジネスの視野が格段に広がります。

資格名日商簿記検定3級
資格の内容ビジネスにおけるお金の流れを基礎から学ぶ
合格率40%
目安の勉強時間3か月程度
費用3,300円
資格を取るメリット経理や会計職で有利になる
公式サイト簿記 3級 | 商工会議所の検定試験

安定した収入と将来性を求める方向けの資格5選

FP(ファイナンシャル・プランナー)3級

個人の資産運用、保険、税金、不動産、相続など、お金に関する幅広い知識を持つ専門家であることを証明する資格です。
金融・保険業界への転職に有利なのはもちろん、自身のライフプランニングにも直接役立つ知識が満載です。

資格名FP3級
資格の内容家計や資産運用、保険、年金、税金、不動産、相続など幅広いお金の知識を学ぶ
合格率70%
目安の勉強時間2~3か月程度
費用8,000円
資格を取るメリット金融・不動産・保険業界などで評価される
公式サイトFP技能検定 | 日本FP協会

社会保険労務士(社労士)

労働・社会保険に関する手続きや、企業の労務管理に関する相談・指導を行う国家資格です。
働き方改革やコンプライアンス意識の高まりを受け、企業における社労士の重要性は増す一方です。
人事・労務部門でのキャリアアップはもちろん、独立開業して多くの企業をサポートする道も拓けます。
難関資格ですが、その価値は非常に高いです。

資格名社会保険労務士(社労士)
資格の内容労働・社会保険・年金・労働基準法・人事労務管理などの専門知識を扱う国家資格
合格率6~7%
目安の勉強時間1年程度
費用15,000円+手数料
資格を取るメリット人事・労務の専門家として高い信頼性があり、管理職・人事担当として重宝される
公式サイト社会保険労務士試験オフィシャルサイト

TOEIC® Listening & Reading Test

ビジネスシーンにおける英語コミュニケーション能力を測る世界共通のテストです。
スコアが英語力を客観的に示す指標となるため、外資系企業や日系グローバル企業への転職、海外と取引のある部署への異動などで強力な武器になります。
昇進の要件としている企業も多く、キャリアアップに直結するスキルと言えるでしょう。

資格名TOEIC® Listening & Reading Test
資格の内容ビジネスシーンでの英語の「聞く力(Listening)」と「読む力(Reading)」を測定するテスト
合格率スコア制
(600点以上が就職や転職で有利になる目安)
目安の勉強時間6か月~1年程度
費用7,810円
資格を取るメリット英語力を客観的に証明でき、就職・昇進に有利
公式サイトTOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC

40代で資格取得を目指す5つの大きなメリット

漠然とした不安を具体的な行動に変えるために、まずは40代で資格を取得することの大きなメリットを5つの視点から見ていきましょう。
資格は単なるスキルの証明に留まらず、あなたのキャリアとライフプランにポジティブな変化をもたらす強力なエンジンとなります。
これらのメリットを理解することで、学習へのモチベーションもきっと高まるはずです。

メリット1:未経験の分野への転職・キャリアチェンジが有利になる

40代で未経験の業界や職種に挑戦する際、最大のハードルは「ポテンシャルだけでは採用されにくい」という点です。
そこで資格が輝きを放ちます。
資格は、その分野に対する熱意と、基礎的な知識・スキルを保有していることの客観的な証明になります。
採用担当者に対して「本気でこの分野で貢献したい」という強いメッセージを伝え、これまでの社会人経験と組み合わせることで、他の候補者との明確な差別化を図ることが可能になります。

メリット2:専門性が身につき、年収アップやキャリアアップにつながる

現在の職場でキャリアの停滞感を感じている場合、専門資格の取得は大きなブレークスルーになります。
例えば、マネジメント職の方が中小企業診断士の資格を取れば経営視点が加わり、営業職の方がファイナンシャル・プランナーの資格を取れば提案の幅が広がります。
専門性が高まることで、社内での評価が向上し、昇進や資格手当による年収アップが期待できます。
より責任のあるポジションへの道が拓けるでしょう。

メリット3:独立・開業やセカンドキャリアの選択肢が広がる

会社員という働き方だけでなく、将来的に独立・開業を視野に入れている方にとって、行政書士や社会保険労務士といった「士業」資格は強力な武器です。
これらの資格は「業務独占資格」が多く、資格がなければできない仕事に就くことができます。
定年のない働き方を実現し、自分の裁量で仕事を進められるようになります。
人生の後半戦を見据えた、自由で主体的なセカンドキャリアを築くための選択肢が格段に広がります。

メリット4:ライフスタイルの変化に対応しやすい働き方が可能になる

40代は、親の介護や自身の健康問題など、ライフスタイルに変化が訪れやすい年代でもあります。
医療事務やWebデザイン、キャリアコンサルタントといった資格は、働く場所や時間を選びやすいという特徴があります。
パートタイムや在宅ワーク、フリーランスといった柔軟な働き方が可能になるため、家庭の事情と仕事を両立しやすくなります。
キャリアを中断することなく、自分らしいペースで働き続けるための基盤となるでしょう。

後悔しない!40代の資格選びで失敗しないための3つのポイント

後悔しない!40代の資格選びで失敗しないための3つのポイント

「よし、資格を取ろう!」と決意しても、世の中には数え切れないほどの資格があります。
やみくもに始めて時間や費用を無駄にしてしまわないために、自分にとって本当に価値のある資格を見極めることが何よりも重要です。
ここでは、40代のあなたが資格選びで失敗しないための、3つの具体的なポイントを解説します。
これらの視点を持って候補を絞り込むことで、あなたのキャリアプランに合致した、後悔のない選択ができるはずです。

ポイント1:資格取得の「目的」を明確にする

まず最初に自問すべきは「何のために資格を取るのか?」です。
目的が曖昧なままでは、最適な資格は選べません。
「未経験のIT業界に転職したい」「今の会社で管理職に昇進したい」「将来、地元で独立開業したい」など、目的を具体的にすることで、必要な資格が自ずと見えてきます。
目的がゴールなら、資格はそこへたどり着くための乗り物です。
どの乗り物を選ぶべきか、まずは目的地をはっきりさせましょう。

ポイント2:これまでの経験やスキルを活かせる資格を選ぶ

全くのゼロから始めるよりも、これまでのキャリアで培った経験やスキルを活かせる資格を選ぶのが成功への近道です。
例えば、営業経験が豊富な方なら、不動産業界の「宅地建物取引士」や金融知識をプラスする「ファイナンシャル・プランナー」が考えられます。
事務職でPCスキルに自信があるなら「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」の上級資格が有利です。
経験との相乗効果で、資格の価値はさらに高まります。

ポイント3:将来性や社会的な需要(ニーズ)を見極める

せっかく苦労して資格を取っても、社会的な需要がなければ仕事につながりません。
AIの発展や社会構造の変化を見据え、将来性のある分野の資格を選ぶことが重要です。
例えば、高齢化社会でニーズが高まり続ける介護・医療系の資格や、あらゆる業界で必須となるIT関連の資格は将来性が高いと言えます。
その資格を持つ人材が、今後も社会で求められ続けるかどうか、長期的な視点で判断しましょう。

まずは無料の資格取得から始めるのも一つの手

「いきなり本格的な勉強を始めるのはハードルが高い…」と感じる方もいるでしょう。
そんな時は、まず「学ぶ習慣」を取り戻すことから始めるのも一つの有効な方法です。
例えば、「終活ガイド資格3級」のように、Webで完結し、無料で取得できる入門資格も存在します。
学習時間はたった30分と短く、終活という誰にとっても関わりのあるテーマの基礎知識を学ぶことができます。

また、資格取得後は実際にサポート活動を行うことで収入を得ることも可能です。
終活ガイド資格は3級以外にも、2級・1級・心託コンシェルジュという上位資格があります。
階級が上がるごとに貰える報酬額も増えていきますので、まずは無料の3級を取得するところから始めてみましょう。

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まとめ:40代からの資格取得で、未来の可能性を広げよう

40代からの資格取得は、「もう遅い」どころか、これまでの豊富な社会人経験と掛け合わせることで、あなたの市場価値を飛躍的に高める絶好の機会です。
それは、転職やキャリアアップといった目に見える成果だけでなく、「まだ成長できる」という自信と、未来を自分で切り拓く力を与えてくれます。
大切なのは、一歩を踏み出す勇気です。

この記事で紹介したポイントを参考に、あなたに合った資格を見つけ、計画的に学習を進めてみてください。
あなたの挑戦が、これからのキャリアをより豊かで実りあるものにすることを心から応援しています。

監修

竹内義彦
竹内義彦一般社団法人 終活協議会 理事
1969年生まれ、大阪出身。
2012年にテレビで放送された特集番組を見て、興味本位で終活をスタート。終活に必要な知識やお役立ち情報を終活専門ブログで発信するが、全国から寄せられる相談の対応に個人での限界を感じ、自分以外にも終活の専門家(終活スペシャリスト)を増やすことを決意。現在は、終活ガイドという資格を通じて、終活スペシャリストを育成すると同時に、終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。著書に「終活スペシャリストになろう」がある。

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