【2026年最新】約半数が「重要書類の保管場所が分からないと最も困る」と回答、4割弱が「誰が親の家を片付けるか決まっていない」――遺品整理・実家じまいの“準備不足”実態調査
最も処分に迷う遺品1位は「写真・アルバム・手紙」43.0%、最も必要な支援1位は「捨ててよい物・残す物の判断基準」31.4%。片付けの課題は“量”よりも“判断”と“情報不足”に
一般社団法人終活協議会は、2026年8月に「遺品整理の実態(2026年版)」に関するアンケートを実施しました。8月は帰省や家族が集まる機会が増え、実家の片付けや高齢の親の暮らし、将来の遺品整理を意識しやすい時期です。そこで今回は、「すでに困った経験」だけでなく、これから起こり得る不安や準備不足、家族内の未対話を可視化し、高齢単身世帯や実家じまい増加への対策提言につなげることを目的に調査を設計しました。
その結果、実家の片付けや遺品整理で保管場所を把握していないと最も困るものは「お金に関する書類」49.3%で最多となりました。また、親の家の片付けが急に必要になった場合に「まだ誰が担うか決まっていない」と答えた人は38.7%に上り、役割分担の未整備も浮き彫りになりました。さらに、遺品の中で最も処分に迷いそうなものは「写真・アルバム・手紙」43.0%で、実務面と感情面の両方に大きなハードルが存在していることが分かりました。
調査サマリー
今回の調査では、「この先1年以内に、実家の片付けや遺品整理について考える機会がありそう」と答えた人は39.5%でした。一方で、「あまりなさそう」「まったくなさそう」は53.4%を占め、必要性は感じつつも、まだ差し迫った課題としては捉えきれていない層も多いことが分かります。
また、8月のお盆や帰省タイミングに親や家族と実家の片付け・遺品整理について「具体的に話す予定がある」「きっかけがあれば話したい」と答えた人は35.7%でした。ここに「必要だと思うが話しにくい」16.8%を加えると、52.5%が何らかの形で話す必要性を感じている一方、「今のところ話す予定はない」が40.9%で最多となっており、意識と行動の間にギャップが見られます。
さらに、遺品整理や実家じまいで最も必要だと思う支援は「捨ててよい物・残す物の判断基準」31.4%が最多で、「重要書類・貴重品のチェックリスト」27.1%、「費用相場や見積もりの目安」24.8%が続きました。遺品整理の課題は、単なる片付けや業者手配よりも前段階の「判断」と「確認」の情報不足にあると考えられます。
調査トピックス
今回の結果で特に注目されるのは、実家の片付けや遺品整理において“最も困るもの”として、通帳・保険証券・年金関係などのお金に関する書類が49.3%で突出した点です。さらに、不動産や手続きに関する書類も25.3%に達しており、両者を合わせると74.6%となります。遺品整理は単なる物理的な片付けではなく、財産・契約・相続・手続きに関わる問題として認識されていることが分かります。
一方で、感情面では「写真・アルバム・手紙」43.0%が最も処分に迷う遺品として選ばれました。次いで「仏壇・仏具」25.3%、「趣味の品・コレクション・作品」15.7%と続いており、遺品整理を止める要因は“物の量”そのものだけではなく、“思い出”や“故人らしさ”にあることもうかがえます。
また、親の家の片付けが急に必要になった場合、「自分が担うつもり」34.9%を上回って「まだ決まっていない」38.7%が最多となりました。担い手の未確定は、いざという時の混乱につながりかねない重要課題であり、実家じまいや遺品整理が“誰かが何とかするもの”として先送りされやすくなっている可能性があります。
要点
今回の調査では、遺品整理や実家じまいの最大の壁が、単なる作業量ではなく「判断」と「準備不足」にあることが明確になりました。Q4では「何を捨ててよいか判断できない」27.1%が最多となり、「物の量が多く、終わる気がしない」26.6%とほぼ並びました。つまり、片付けの課題は“量”だけでなく、“基準がないこと”によって深刻化していると考えられます。
また、Q9で最も必要な支援として「捨ててよい物・残す物の判断基準」31.4%が最多となったことは、生活者が求めているのが単なる業者紹介ではなく、まずは判断材料や整理の考え方であることを示しています。実家じまいや遺品整理の不安を下げるには、サービスの提供だけでなく、事前に確認すべき事項や判断の軸を提示する情報整備が不可欠です。
さらに、Q10では「親の体調や生活に変化があったとき」40.9%が最も現実的な開始タイミングとして選ばれ、「次の帰省のとき」10.3%を大きく上回りました。多くの人が“何かが起きてから”動こうとしており、平時の備えは後回しにされやすいことが分かります。実家の片付けや遺品整理は、必要性が高いにもかかわらず、実際には先送りされやすいテーマであり、その意味でも家族内の話し合いを始めるきっかけづくりが重要です。
調査結果
Q1. この先1年以内に、実家の片付けや遺品整理について考える機会がありそうですか?
① かなりありそう(13.2%)
② ややありそう(26.3%)
③ あまりなさそう(33.0%)
④ まったくなさそう(20.4%)
⑤ 考えたくない・避けている(7.1%)

「かなりありそう」と「ややありそう」を合わせると39.5%となり、約4割がこの先1年以内に実家の片付けや遺品整理を考える可能性があると回答しました。一方で、「あまりなさそう」「まったくなさそう」が53.4%を占めており、一方、「あまりなさそう」「まったくなさそう」は計53.4%となり、この先1年以内に実家の片付けや遺品整理について考える機会を見込んでいない人が半数を超えました。
Q2. 8月のお盆や帰省タイミングに、親や家族と実家の片付け・遺品整理について話す可能性はありますか?
① 具体的に話す予定がある(8.5%)
② きっかけがあれば話したい(27.1%)
③ 必要だと思うが話しにくい(16.8%)
④ 今のところ話す予定はない(40.9%)
⑤ 話せる状況にない(6.6%)

「具体的に話す予定がある」と「きっかけがあれば話したい」を合わせると35.6%、「必要だと思うが話しにくい」を含めると52.4%となり、半数を超える一方、「今のところ話す予定はない」が40.9%で最多となりました。 帰省は話し合いのきっかけになり得る一方、実際の会話にはまだつながっていない家庭も多いことが分かります。
Q3. 実家の片付けや遺品整理について、家族と話しにくい最大の理由は何ですか?
① 縁起が悪い・切り出しにくいから(13.4%)
② 親が嫌がりそうだから(14.2%)
③ 自分の考えがまとまっていないから(16.5%)
④ きっかけ・タイミングがないから(24.3%)
⑤ 特に話しにくさはない(31.6%)

最多は「特に話しにくさはない」31.6%でしたが、次いで「きっかけ・タイミングがないから」24.3%、「自分の考えがまとまっていないから」16.5%と続きました。遺品整理の話し合いが進まない理由は、進まない背景には「縁起が悪い」「嫌がりそう」といった理由よりも よりも“切り出すタイミングがない”“自分の考えが整理できていない”といった準備不足にあることがうかがえます。
Q4. もし今、実家の片付けや遺品整理が必要になったら、最も困ることは何ですか?
① 何を捨ててよいか判断できない(27.1%)
② 物の量が多く、終わる気がしない(26.6%)
③ 重要書類や貴重品を探せない(14.7%)
④ 費用がどれくらいか分からない(16.5%)
⑤ 気持ちの整理がつかない(15.1%)

最多は「何を捨ててよいか判断できない」27.1%で、「物の量が多く、終わる気がしない」26.6%が僅差で続きました。遺品整理の課題は、単なる量や体力だけではなく、“残す・手放す”をどう決めるかという判断そのものにあることが分かります。
Q5. もし親の家の片付けが急に必要になった場合、主に担う人は決まっていますか?
① 自分が担うつもり(34.9%)
② 家族の中で決まっている(12.9%)
③ 専門業者や第三者に相談するつもり(8.9%)
④ まだ決まっていない(38.7%)
⑤ 頼れる人がいない(4.7%)

最多は「まだ決まっていない」38.7%でした。「自分が担うつもり」34.9%を上回っており、実家じまいや遺品整理において、役割分担が十分に整理されていないことが分かります。いざ必要になった時に混乱しやすい背景には、この“担い手未定”の状態があると考えられます。
Q6. 実家の片付けや遺品整理で、保管場所を把握していないと最も困るものは何ですか?
① お金に関する書類(通帳・保険証券・年金関係)(49.3%)
② 不動産や手続きに関する書類(権利書・契約書・実印)(25.3%)
③ デジタル情報(スマホ・PC・パスワードなど)(12.9%)
④ 現金・貴金属などの貴重品(3.5%)
⑤ 緊急連絡先や家族に引き継ぐべき情報(8.9%)

最多は「お金に関する書類(通帳・保険証券・年金関係)」49.3%で、約半数を占めました。遺品整理は単なる片付けではなく、手続き・財産・権利確認と結びつく問題として認識されていることが分かります。また、「不動産や手続きに関する書類」25.3%も高く、実務面では“書類の所在”が最大の不安要素になっています。
Q7. 遺品の中で、最も処分に迷いそうなものは何ですか?
① 写真・アルバム・手紙(43.0%)
② 衣類・日用品(8.2%)
③ 家具・家電(7.7%)
④ 仏壇・仏具(25.3%)
⑤ 趣味の品・コレクション・作品(15.7%)

「写真・アルバム・手紙」43.0%が最多となり、思い出と結びついた品が処分判断に迷いやすいことがうかがえます。「仏壇・仏具」も25.3%と高く、処分方法を判断しにくい品の一つとなっています。感情の整理や処分方法の判断の難しさが遺品整理の大きなハードルになっていることがうかがえます。
Q8. 遺品整理を専門業者に依頼することについて、最も近い考えはどれですか?
① 積極的に利用したい(11.6%)
② 負担が大きければ利用したい(31.3%)
③ できれば家族だけで対応したい(26.2%)
④ 費用が不安で判断できない(16.1%)
⑤ 考えたことがない(14.8%)

最多は「負担が大きければ利用したい」31.3%でした。「積極的に利用したい」11.6%を合わせると42.9%が一定の利用意向を示しています。一方で、「できれば家族だけで対応したい」26.2%や「費用が不安で判断できない」16.1%も多く、専門業者の利用に対する考え方は分かれています。
Q9. 遺品整理や実家じまいで、最も必要だと思う支援は何ですか?
① 捨ててよい物・残す物の判断基準(31.4%)
② 費用相場や見積もりの目安(24.8%)
③ 家族との話し合いの切り出し方(16.8%)
④ 重要書類・貴重品のチェックリスト(27.1%)

最多は「捨ててよい物・残す物の判断基準」31.4%でした。次いで「重要書類・貴重品のチェックリスト」27.1%、「費用相場や見積もりの目安」24.8%が続いています。生活者が求めているのは、サービス提供や紹介の前に、まずは何を判断し、何を確認すべきかという前段の情報支援であることが分かります。
Q10. 実家の片付けや遺品整理を始めるなら、最も現実的だと思うタイミングはいつですか?
① 次の帰省のとき(10.3%)
② 親の体調や生活に変化があったとき(40.9%)
③ 相続や死後の手続きが発生してから(13.4%)
④ 年内に少しずつ進めたい(14.7%)
⑤ まだ考えたくない(20.8%)

最多は「親の体調や生活に変化があったとき」40.9%で、4割を占めました。多くの人が平時のうちに動き出すよりも、“何かが起きてから”片付けや遺品整理のきっかけと考える人が多いことが分かります。一方で「まだ考えたくない」20.8%も一定数おり、必要性が高いテーマでありながら、心理的に先送りされやすい実態も浮かび上がりました。
調査概要
調査名:遺品整理の実態(2026年版)
調査人数:1,385 名(終活ガイド資格受験者)
調査期間: 2026年8月1日〜2026年8月31日
調査方法: インターネットを利用したアンケート調査
【本リリースの引用について】
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