終活はいつから始めるべき?1,093名へのアンケート調査でわかった事実

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Q. 終活はいつから始めるべきだと思いますか?(n=1,093)

  • 20代=4%
  • 30代=4%
  • 40代=11%
  • 50代=19%
  • 60代=13%
  • 70代=1%
  • 80代=0%
  • 90代以降=0%
  • いつ始めても構わない=48%

今回のアンケート結果から、終活に対する意識は年齢層によって大きく異なることが明らかになりました。

最も多かった回答は「いつ始めても構わない」で48%を占めています。この結果は、終活に対する関心が高まっている一方で、始める時期については人それぞれ異なる考えを持っていることを示唆しています。

年齢層別に見ると、50代が19%と最も高く、次いで60代が13%となっています。この年代は、定年退職や子育ての終了など、人生の転換期を迎える人が多く、自身の将来や家族のことを考える機会が増えるため、終活への関心が高まるのは自然な流れと言えるでしょう。

一方、20代から40代の割合は11%以下と低くなっています。これは、まだ人生の先が長く、終活について具体的に考える必要性を感じていないためと考えられます。しかし、近年では20代や30代でも終活に関心を持つ人が増えており、その背景には、SNSやメディアを通じて終活の情報に触れる機会が増えたことや、将来への不安感の高まりなどが考えられます。

70代以降の割合が極端に低いのは、実際に終活を始める年齢が60代までがピークであることや、回答者が高齢であるほどアンケートに回答する意欲が低下する可能性も考えられます。

このような結果になった背景には、人生100年時代に突入し、老後の生活が長くなることへの不安感から、早めに終活を始める人が増えていたり、価値観の多様化により、自分らしい生き方や最期を考える人が増えていたりすることが考えられます。

今後は、終活に対する情報提供を充実させ、各年代に合わせた啓発活動を行うことが重要になります。特に、若い世代に対しては、終活は死ぬための準備ではなく、より良く生きるための準備であることを伝え、ポジティブなイメージを醸成する必要があります。

また、終活の多様性を尊重し、それぞれの価値観に合わせたサポート体制を構築することも求められます。例えば、エンディングノートの作成支援や、遺言書の作成相談、葬儀や墓の選び方など、様々なニーズに対応できるサービスを提供することで、より多くの人が安心して終活に取り組めるようになるでしょう。

【調査概要】

監修

一般社団法人終活協議会

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