2025年8月8日

【2025年最新】「身寄りがない老後」はどう備える? 支援サービスを徹底解説

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▼この記事の要点

  • 身寄りがない老後に備えるには、早めの情報収集と行動が重要
  • 不安の種類によって適切な相談先や制度が異なる
  • 相談窓口が多すぎて迷う方には、窓口一本化という選択肢もある
  • 「心託サービス」など、民間のサービスも検討に値する

▼この記事でわかること

  1. 身寄りがない老後にはどんな不安が起きるのか?
  2. 不安の種類別に見る、具体的な相談窓口と制度
  3. 財産・相続・お墓問題──法的・実務的な支援
  4. 何から手をつければいいか分からない人へ
  5. まとめ:頼れる人がいないなら、相談窓口を一本化するという選択

身寄りがない老後にはどんな不安が起きるのか?

高齢化・核家族化が進むなか、身寄りがない状態で老後を迎える人が増えています。
一人暮らし・子どもがいない・親族と疎遠といった背景を持つ人にとって、「老後の孤独」は深刻な不安のひとつです。

内閣府の調査によると、高齢者が抱える主な不安は以下のとおりです。

  • 健康や病気(58.9%)
  • 介護が必要になること(42.6%)
  • 収入や生活費(18.2%)
  • 一人暮らしで頼れる人がいないこと(13.6%)

「身寄りがない」状態では、いざというときに頼れる人がいないため、これらの不安は複合的に重なります。
「倒れたとき、誰が助けてくれるのか」「認知症になったらどうなるのか」「自分の財産やお墓はどうなるのか」──
その答えが見つからず、身動きが取れなくなる方も少なくありません。

不安の種類別に見る、具体的な相談窓口と制度とは?

「身寄りがないから相談できる人がいない」という声は多く聞かれます。
ですが、状況別に見ると、頼れる公的支援や民間の窓口は意外と多く存在します。

● 老後生活の全般的な不安は?

  • 地域包括支援センター:介護・福祉・生活に関する無料の総合窓口
  • 社会福祉協議会:生活支援・安否確認・相談支援などを行っている自治体窓口

どちらもお住まいの地域にあり、身近な相談先として利用できます。

● 健康・医療の不安は?

  • かかりつけ医・病院の相談員:定期診察や受診時に将来の健康不安を相談できます
  • 医療ソーシャルワーカー:退院後の生活設計や福祉サービスへの接続支援

● 経済的な不安は?

  • 自立相談支援機関(市区町村):生活困窮者への支援窓口
  • シルバー人材センター・ハローワーク:シニア層向けの再就職や就労支援

● 安否確認や日常のサポートは?

  • 見守りサービス(自治体/民間):定期訪問や電話・センサーによる安否確認
  • 生活支援NPO:買い物代行・通院付き添いなど、地域密着型の支援を受けられることも

「ひとつの不安に対して、複数の窓口や制度がある」というのが現状です。
だからこそ、「誰に何を相談すればいいのか分からない」という問題が起きてしまいます。

財産・相続・お墓問題──法的・実務的な支援とは?

「身寄りがない人の老後」で特に多いのが、「財産やお墓の行き先」に関する不安です。
ここでは、法的・実務的な支援先を整理しておきます。

● 財産の管理や相続は?

  • 司法書士・弁護士:任意後見契約、財産管理契約、遺言書の作成支援
  • 行政書士:生前の各種手続きや書類作成の支援

判断力が低下したときの備えとして、「任意後見契約」や「見守り契約」などを早めに検討することが大切です。

● 身元保証の代行は?

  • 身元保証会社(民間):入院・入居・賃貸契約時の保証人を代行。事前契約が必要です

保証人がいないと医療や介護サービスを受けられないケースもあるため、特に一人暮らしの方には重要な制度です。

● お墓・供養・葬儀に関する不安は?

  • 菩提寺・墓地管理者:墓じまいや永代供養の相談が可能
  • 葬儀社・終活団体:事前相談や「おひとりさま葬」などの終活支援プランも増加中

何から手をつければいいか分からない人へ

ここまで、多くの相談先を紹介しましたが──
「制度や窓口が多すぎて、どこから動けばいいか分からない」
そんな声も、実際に私たち終活協議会には数多く届いています。

特に、身寄りがない・頼れる人がいない方にとっては、情報収集すら大きなハードルです。

  • 「何を相談していいか分からない」
  • 「複数の窓口に同じ話をするのが大変」
  • 「信頼できる相手がいない」

そうした声に応えるために、当社では「ワンストップで相談できる」支援として、心託サービスを提供しています。

まとめ:相談窓口を一本化するという選択肢

身寄りがない人の老後には、「選択肢が多すぎること自体が不安の原因になる」側面があります。

だからこそ、あらゆる不安や手続きを一括で相談できる存在が必要です。

私たちが提供する心託サービスは、以下のような特徴を持っています。

  • 月額費用なし・入会金1万円のみ
  • 医療・介護・住まい・財産・相続・お墓まで一括支援

高齢の親を持つご家族からのお問い合わせも多く、巣鴨で20年以上の実績を持つ終活専門機関として、多くの方にご利用いただいています。

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📚 参考文献・出典

  1. 内閣府(2025年)
     高齢社会白書 令和6年度版 第1章第3節「日常生活における高齢者の不安」
     https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2015/html/gaiyou/s1_3_1.html
  2. 内閣府(2015年)
     一人暮らし高齢者に関する意識調査(概要資料)
     https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2015/gaiyou/pdf/1s3s_1.pdf
  3. 厚生労働省(2023年)
     地域包括支援センター制度の概要と役割(地域包括ケアシステム関連)
     https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001321498.pdf
  4. 厚生労働省(2020年)
     身寄りのない生活困窮者に対する支援手法に関する調査研究報告書
     https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000525297.pdf
  5. 日本総合研究所(2024年)
     Research Focus「増加する『身寄り』のない高齢者への対応」
     https://www.jri.co.jp/file/report/researchfocus/pdf/15153.pdf

監修

竹内義彦
竹内義彦一般社団法人 終活協議会 理事
1969年生まれ、大阪出身。
2012年にテレビで放送された特集番組を見て、興味本位で終活をスタート。終活に必要な知識やお役立ち情報を終活専門ブログで発信するが、全国から寄せられる相談の対応に個人での限界を感じ、自分以外にも終活の専門家(終活スペシャリスト)を増やすことを決意。現在は、終活ガイドという資格を通じて、終活スペシャリストを育成すると同時に、終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。著書に「終活スペシャリストになろう」がある。

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