2024年8月28日

断捨離からはじめる終活!効果・手順・捨てるべきものとそうでないものを業界関係者が徹底解説

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終活の第一歩として断捨離を始めたいと考える方は多いのではないでしょうか。しかし「言葉としては聞くけど、具体的にどういうものなのかわからない」「何を捨てればいいのかわからない」と悩む方もいるでしょう。

断捨離はただいらないものを捨てるだけではなく、自身のシンプルな暮らしや、自分が死んだあとに残された家族のためにも役立ちます。

本記事では、終活として断捨離をする効果や手順について解説しています。捨てるべきものとそうでないものについても説明しているので、終活の一環として断捨離を進めたい方の参考になるでしょう。

断捨離とは

断捨離とは

断捨離は、思想家の沖正弘氏や作家のやましたひでこ氏が提唱した、ヨガの思想に基づく考え方です。不要なものを断ち切り、ものへの執着心をなくすことで、身軽でシンプルに暮らす人生を手に入れようとするものです。

断捨離のそれぞれの文字はヨガの行法である「断行」「捨行」「離行」の3つの行為に対応しています。

  • 断行(だんぎょう):新たに入ってくる不要なものを断つこと
  • 捨行(しゃぎょう):家にある不要なものを捨てること
  • 離行(りぎょう):ものへの執着心をなくすこと

ものへの執着をなくすことで、心のなかの執着を解放し、よりシンプルな暮らしを送ることを目的としています。

断捨離の効果

終活としておこなう断捨離には、若い世代の断捨離とは違う意味や効果があります。ここでは、以下の5点について解説します。

  1. 経済的なメリットがある
  2. 時間に余裕ができる
  3. 部屋がきれいになり気持ちもスッキリする
  4. 家族の負担を軽減できる
  5. これまでの人生を振り返る機会ができる

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1.経済的なメリットがある

断捨離で部屋がきれいになると、無駄なものを買うことがなくなるため、経済的なメリットが生まれます。不要な衣服がタンスに溜まっていると、自分が何を持っているのかがわからなくなり、同じ衣類を買ってしまいかねません。

断捨離によってタンスがスッキリすると、必要なものが一目瞭然になり、無駄な買い物がなくなります。

2.時間に余裕ができる

断捨離を進めると、ものの位置が把握しやすくなるため、何かを探す時間が少なくなります。定位置に置いてあったはずの鍵や財布がなく、外出前に慌ててしまう経験は多くの方が持っているでしょう。

ものを探す時間が少なくなると、気持ちや時間にゆとりができ、趣味や家族との時間を増やせるようになります。

3.部屋がきれいになり気持ちもスッキリする

不要なものを捨てると、部屋がきれいになり、新たなスペースが生まれます。必要なものだけに囲まれた生活になるため、気持ちもスッキリします。

ものに囲まれ、いつも片付けなければならないという生活はストレスが溜まるものです。断捨離によって生まれた新たなスペースを有効活用できれば、心のゆとりにもつながるでしょう。

4.家族の負担を軽減できる

終活として断捨離をおこなうことで、自分の死後の遺品整理をする家族の負担を軽減できます。自分が亡くなったあとは、誰かに遺品整理をしてもらわなければなりません。ものが多ければ多いほど、処分に費用も時間もかかるため、その分家族の負担は大きくなります。

終活の一環として断捨離を進めることで、家族の負担を軽減する準備も進められるでしょう。

5.これまでの人生を振り返る機会ができる

終活として断捨離を進めることは、人生を振り返る機会にもなります。長年愛用したものを整理しながら、これまでの思い出や大切にしてきたことを再確認できます。

これは、自分らしく生きてきたことへの肯定感を高め、今後の人生の生き甲斐にもなるはずです。

断捨離の手順

断捨離の手順

断捨離を進める際の手順は以下のとおりです。

  1. 片付けるエリアを決めて、ものを全て出す
  2. 必要・不要・保留に分類する
  3. 不要なものを廃棄する
  4. 保留のものを再確認する日を決める

それぞれ順番に解説します。

1.片付けるエリアを決めて、物を全て出す

まずは家全体ではなく、片付けるエリアを決めましょう。一度に全部屋をやろうすると、範囲が広すぎて片付けがすすまなかったり、途中で挫折してしまったりして終わりません。

寝室やリビング、キッチンなど、特定のエリアを選びます。片付けるエリアが決まったら、そのエリアのものを全て取り出し、全体量を把握しましょう。これによって、何がどの程度あるのかを把握できます。

2.必要・不要・保留に分類する

持ち物の全体像が把握できたら、必要・不要・保留にそれぞれ分類します。分類する際は「実際に使っているか」「1年間使っていないものは不要」などのように基準を決めるとよいでしょう。

分類したあとは、チェックリストを作っておくと、次回以降の片付けの際に役立ちます。

3.不要なものを廃棄する

不要に分類したものは迷わず廃棄します。「これから使うようになるかも」と考えてしまうこともあるかもしれません。しかし、今まで使ってこなかったものはこれからも使わないでしょう。気にせず廃棄してください。将来もし必要になったら、再度購入するくらいの心持ちでいることが大切です。

4.保留のものを再確認する時期を決める

保留にしたものはまとめて保管しておき、再確認する時期を決めます。確認するタイミングを決めておかないと、そのまま放置してしまうことも考えられます。

1ヵ月や3ヵ月など、自分なりのタイミングで時期を決めておきましょう。

断捨離で捨てるべきもの

断捨離で捨てるべきもの

実際に断捨離しようとしても、何を捨てるべきか悩んでしまうかもしれません。ここでは、具体的に断捨離で捨てるべきものを解説します。

使用していないもの

実際に使用していないものはこの機会に廃棄します。断捨離の目的のひとつは使用していない不用品を捨てることです。

たとえば、古い衣類や壊れた家電、使っていない家具などは遠慮なく捨ててしまいましょう。

あいまいな理由で保管しているもの

「いつか使うかもしれないもの」「具体的な使用予定のないもの」など、あいまいな理由で保管しているものも捨てるべきです。これらは今後も使うことはない可能性が高いからです。

たいていのものは必要になったら再度購入できます。使わないものは無駄なものと割り切って捨ててしまうことがおすすめです。

重複しているもの

長年生活していると、同じ機能のものをいくつも持っていることも少なくありません。ひとつあれば十分なものが多いため、ためらわずに捨てましょう。

たとえば、キッチン用品や裁縫道具、文房具などは機能が重なりやすいため、必要最低限のものを残して、あとは捨ててしまってかまいません。

過去の趣味に関連するもの

今は使っていない、趣味の道具やコレクションも、今後使う可能性は低いため廃棄の対象です。お茶の道具や掛け軸、着物、釣り道具、アウトドア用品などは、捨てるのにも手間がかかるかもしれません。

しかし、よほど思い入れが強いものでなければ、廃棄を検討しましょう。

古い書籍や雑誌

古い書籍や雑誌は情報が古く、今後活用する可能性は極めて低いです。捨てる際は、重くて運ぶのが大変かもしれませんが、断捨離する機会にまとめて捨ててしまいましょう。かさばる紙類はスペースをとっているため、廃棄後は部屋が広く感じられる効果もあります。

ただし不動産や金融商品などの重要書類は捨てずにしっかり保管してください。

断捨離で捨ててはいけないもの

断捨離で捨ててはいけないもの

断捨離とはいえ、なんでも捨ててよいというわけではありません。ここでは、断捨離で捨ててはいけないものについて解説します。

重要書類

身分証明書や不動産関係などの重要書類は、今後も使用するため捨ててはいけません。具体的には以下のようなものです。

  • 保険証類
  • パスポート
  • マイナンバーカード
  • 預金通帳や証券類
  • クレジットカードやキャッシュカード
  • 不動産関連の書類
  • 税金関連の書類

これらの書類はしっかり保管しておくと同時に、必要なときにすぐに取り出せるよう、保管場所も把握しておきましょう。

法的に保管が必要な書類

法的に保管が必要なものも捨ててはいけません。確定申告書や領収書などはそれぞれ保管期間が定められています。期間内のものは捨てずに保管しておきましょう。重要書類と同様に、必要時に探さずにすむように保管場所を把握しておくことが大切です。

思い出の品

家族や友人との思い出の品は捨てる必要はありません。家族写真やアルバム、子どもの成長記録、旅行先で購入したものなどは、思い入れがありますし、他の家族と共有のものもあるでしょう。

これからの人生でも、そのときのことを振り返って懐かしむこともあるため、捨てずに残しておくのがおすすめです。

緊急時に必要なもの

地震や異常気象など、日本ではいつ大規模な災害に遭遇するかわかりません。災害が起きたら、自宅や避難先で数日間は凌がなければならないこともあるでしょう。

そのため、有事の際に必要な非常食や防災グッズ、懐中電灯、電池などは、すぐに使わないからといって捨ててしまうのではなく、保管しておきます。

断捨離を成功させるコツ

断捨離を成功させるコツ

断捨離を効果的に進めるためには以下のようなコツがあります。

  • 新しいものを買うときは本当に必要なものか考える
  • 新しいものを買ったら古いものをひとつ捨てる
  • 整理する日をつくる

それぞれ解説します。

新しいものを買うときは本当に必要なものか考える

新しいものが欲しくなったときには、それが本当に必要なものかどうか一度考えましょう。特に使用頻度が低いものや、一時的に必要なものは、レンタルで代用できることもあります。

レンタルで済めば、ものを所有することによる負担を軽減し、必要なときだけ利用できます。

新しいものを買ったら古いものをひとつ捨てる

新しいものを購入した際には、必ず古いものをひとつ手放すルールを設けましょう。ものが増えることを防ぎ、常に必要なものだけを持てるようになります。

新しいセーターを買ったら、古いセーターを寄付したり処分したりするといったルールをつくることで、ものが増えすぎるのを防ぎ、整理された生活空間を保つ助けになります。

保留品の見直しや整理する日をつくる

定期的に整理する日を設けることで、断捨離を習慣化できるようになります。たとえば、月に一度や季節ごとに「整理の日」を設け、その日に断捨離をおこなうことで、ものが溜まるのを防ぎます。

断捨離でお困りの場合は終活協議会へご相談を!

断捨離はいらなくなったものを捨てるだけではなく、経済面や心身の安定にも効果があり、家族の負担軽減にもつながります。年齢を重ねてから多くのものを片付けるのは負担が大きいため、終活の第一歩として元気なうちからはじめるのがおすすめです。

一般社団法人 終活協議会では、終活にあたっての知識面のサポートから日常生活の支援、病院・介護施設利用時に必要な保証人代行まで、幅広い支援が可能です。断捨離で不用品を捨てる際の、安心できる業者選びもサポートします。

資料請求は24時間365日可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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監修

bcj

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