



【2025年最新調査】墓じまいを考える理由1位は「跡継ぎがいない」 |終活ガイド資格者390人に聞いた意識調査
お知らせ
高齢化やライフスタイルの変化を背景に、「墓じまい」という選択肢が広がりつつあります。
お墓の維持や継承に悩む人が増える中で、どのような理由で墓じまいを検討し、何に不安を感じ、どんな供養を希望しているのか。その実態は明確に把握されているとは言えません。
そこで一般社団法人終活協議会/想いコーポレーショングループは、終活ガイド資格2級・3級を取得している390名を対象に、「墓じまい」に関する意識調査を実施しました。
本調査では、理由・不安・後悔・希望する供養方法など、終活の現場におけるリアルな声を可視化しています。
調査トピックス
Q1.「墓じまい」という言葉をご存じですか?
Q2.あなたやご家族が関わるお墓は、どこにありますか?
Q3.お墓を管理・維持しているのはどなたですか?
Q4.墓じまいについて、検討・相談した経験はありますか?
Q5.墓じまいを考える理由として、最も当てはまるものを1つ選んでください。
Q6.墓じまいを行うとしたら、どの供養方法を検討したいですか?
Q7.墓じまいにかかる費用の相場をご存じですか?
Q8.墓じまいに対して、今一番の不安やハードルに感じていることを1つ選んでください。
Q9.墓じまいについて、「もっと早くやっておけばよかった」と感じたことはありますか?
Q10.墓じまいに関して、ご自身の経験や印象に最も近いものを1つ選んでください。
要点
- 墓じまいを考える理由の最多は「跡継ぎがいない」(35.7%)
- 希望する供養方法は「永代供養」が最多(32.3%)
- 墓じまいの費用感は「知らない」が最多(70.1%)
- 不安として最も多かったのは「書類や手続きの内容」(27%)
- 後悔1位は「親族と元気なうちに話しておけばよかった」(9.3%)
調査結果
Q1. 墓じまいという言葉をご存じですか?
- よく知っている:35.2%
- 聞いたことがある:50.7%
- 知らなかった:14.1%

墓じまいという言葉を「よく知っている」と答えた人は35.2%、「聞いたことがある」まで含めると85.9%が認知していました。
Q2. あなたやご家族が関わるお墓はどこにありますか?
- 実家近く:55.5%
- 現住所から遠方:35.9%
- 不明:1.8%
- 特にない:6.8%

お墓の所在地は「実家近く」が最多の55.5%。一方で「現住所から遠方」と回答した人も35.9%にのぼりました。
Q3. お墓を管理・維持しているのはどなたですか?
- 両親・親戚:58%
- 自分:15.1%
- 寺院・管理会社:14.4%
- 誰もいない:4.2%
- 分からない:8.4%

お墓の管理者は「両親・親戚」が最多で58%。一方で「誰もいない」「分からない」と答えた層も合わせて12.6%いました。
Q4. 墓じまいについて、検討・相談した経験はありますか?
- ある:12.5%
- 検討中:11.5%
- ない:66.7%
- 話す予定もない:9.4%

墓じまいの検討・経験相談を「ない」とした人は66.7%にのぼり、まだまだ浸透していないことがうかがえます。
Q5. 墓じまいを考える理由として、最も当てはまるものは?
- 継ぐ人・跡継ぎがいない:35.7%
- 実家や墓が遠方で通うのが難しい:15.1%
- お墓の掃除や管理が負担になっている:11.4%
- 墓地や維持費が高額:3.4%
- 宗教・宗派の関係で悩んでいる:0.5%
- 特に理由はない/考えていない:33.9%

墓じまいを考える理由の1位は「跡継ぎがいない」。次いで「遠方で通えない」「管理が負担」といった実務面の課題が続きました。
Q6. 墓じまいを行うとしたら、どの供養方法を希望しますか?
- 永代供養:32.3%
- 樹木葬:6.6%
- 納骨堂:9.3%
- 合祀:3.4%
- 散骨:9.5%
- その他:2.6%
- 特に決めていない:36.2%

希望する供養方法を決めている人の中では「永代供養」が最多の32.3%。自然派志向で、その後の手入れが不要な場合が多い「散骨」や「樹木葬」も一定の支持を集めました。
※合祀:複数の遺骨を一つの墓や納骨施設にまとめて祀る供養方法のこと
Q7. 墓じまいにかかる費用の相場をご存じですか?
- 知っている:10.1%
- だいたい知っている:19.8%
- 知らない:70.1%

墓じまいの費用感について「知らない」と答えた人が70%に達し、情報不足が手続きや手配をためらわせる要因である可能性がうかがえます。
Q8. 墓じまいに対して、今一番の不安やハードルに感じていることを1つ選んでください。
- 菩提寺との関係や許可の問題:13.9%
- 両親や親族と意見が合わないこと:18.4%
- 自分の気持ちが整理できていない:8.6%
- 書類や手続きの内容がわからない:27%
- 特に不安やハードルは感じていない:32.1%

特に不安やハードルは感じていない人も3割以上いる一方で、墓じまいにおける最大の不安は「書類や手続きの内容」(27%)。また、Q7に続き情報不足が進行をためらわせる要因となっている可能性がうかがえます。
Q9. 墓じまいについて、もっと早くやっておけばよかったと感じたことはありますか?
- 親族と元気なうちに話し合っておけばよかった:9.3%
- 自分が動けるうちに済ませておけばよかった:2.4%
- 墓じまいの費用を早めに調べておけばよかった:7.7%
- 菩提寺や霊園と早めに相談しておけばよかった:2.4%
- 改葬先を早く見つけておけばよかった:1.1%
- 特に後悔はない/まだ経験していない:77.1%

墓じまいの後悔として最も多かったのは「親族と元気なうちに話し合っておけばよかった」。早めの対話が重要であることが浮き彫りになりました。
Q10. 墓じまいに関して、ご自身の経験や印象に近いものを1つ選んで下さい。
- 墓じまいをしたことで、気持ちの整理がついた:6.1%
- 墓じまいを進める中で、家族との対話が深まった:2.7%
- 墓じまいの手続きや費用で想定以上に大変だった:1.3%
- 墓じまいを終えたが、心残りや後悔がある:1.3%
- 墓じまいはしていないが、話し合いが難航している:3.7%
- 墓じまいはまだ経験していない/具体的に検討もしていない:84.8%

墓じまいの経験者のうち、「気持ちの整理がついた」と感じた人が最多。ポジティブな印象と困難の両方が共存しています。
調査概要
- 調査名:墓じまいに関する意識調査
- 調査主体:一般社団法人終活協議会/想いコーポレーショングループ
- 調査対象:終活ガイド資格2級・3級取得者
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2025年7月9日〜7月31日
- 有効回答数:390名
【本リリースの引用について】
本プレスリリースの内容(調査結果・図表・コメントなど)は、引用いただいて構いません。 引用いただく際は、出典として「一般社団法人終活協議会/想いコーポレーショングループ」の名称を明記し、「https://shukatsu-kyougikai.com/news/3787」へのリンク設置をお願いいたします。
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一般社団法人終活協議会/想いコーポレーショングループは、本調査の結果をもとに、今後も終活に関する分かりやすく実践的な情報発信とサポート体制の強化に取り組んでまいります。