2025年3月19日 / 2025年7月31日更新

終活はなぜ必要？終活の必要性を1,093名に調査した結果

Q. 終活が必要な理由はどのようなことだと思いますか？（n=1,093）

今回のアンケート結果から、終活の必要性を感じている人が多い一方で、その理由にはいくつかの傾向が見られることがわかりました。

最も多かった回答は「残された家族に迷惑をかけないようにするため」（38％）でした。これは、終活に対する意識が、自分のことだけでなく、残された家族への配慮という側面からも強く意識されていることを示しています。背景には、核家族化や高齢化が進み、家族の負担が増加している社会状況があると考えられます。

次いで多かったのは「自分が希望する終わり方を迎えられるようにするため」（32％）でした。これは、終活に対する意識が、自分の人生の最終段階を自分で決めたいという意向と結びついていることを示しています。背景には、自分の意思を尊重する意識が高まっている社会状況があると考えられます。

また、「事前に計画する事で老後の生活を安心して送れるようにするため」（28％）という回答も一定数ありました。これは、終活に対する意識が、老後の生活設計と密接に関連していることを示しています。背景には、年金制度の不安や老後資金の不足など、将来に対する不安が高まっている社会状況があると考えられます。

これらの結果から、終活の必要性は、残された家族への配慮、自分の意思の尊重、老後の生活設計という3つの側面から認識されていることがわかります。

高齢化の進展や社会情勢の変化に加えて、人々の価値観が多様化し、自分の人生を主体的に生きる意識が高まりつつあります。今後、終活に対する関心はますます高まっていくと考えられます。

終活は、人生の最終段階をより良く生きるための準備であり、自分自身と家族にとって重要な意味を持つものです。今後、終活に対する理解が深まり、より多くの人が主体的に終活に取り組むようになることを期待します。

【調査概要】

調査人数：10〜90代の男女1,093名（終活ガイド資格検定２級、３級資格取得者）
調査期間：2024年12月1日〜2025年1月18日
調査方法：インターネットを利用したアンケート調査
本調査について：【1,093名を対象に「終活」に関する意識調査】半数以上が「家族と終活について話し合うことに抵抗を感じない」結果に。終活におけるさまざまな意識・行動について調査結果を発表

竹内義彦一般社団法人終活協議会理事: 1969年生まれ、大阪出身。
2012年にテレビで放送された特集番組を見て、興味本位で終活をスタート。終活に必要な知識やお役立ち情報を終活専門ブログで発信するが、全国から寄せられる相談の対応に個人での限界を感じ、自分以外にも終活の専門家（終活スペシャリスト）を増やすことを決意。現在は、終活ガイドという資格を通じて、終活スペシャリストを育成すると同時に、終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。著書に「終活スペシャリストになろう」がある。