40代からの前向きな終活!人生の後半戦のためにやるべきこと 

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「終活は高齢者がするものだ」と思っていませんか。40代から終活を始めておくと、判断力や体力が十分にあるうちに老後に向けた備えができ、これからの人生をより豊かに描いていけます。 

この記事では、40代で終活に取り組むメリットと具体的な9つのステップ、さらに独身の方がとくに注意したいポイントを解説します。 

1. 終活を40代ではじめるのは早い?

「終活」と聞くと、高齢者が取り組むものというイメージを持つ方も多いでしょう。しかし40代から終活をはじめることには、多くのメリットがあります。 

想いコーポレーショングループが実施したアンケート調査では、50代以上の回答者600人の約7割が終活に関心を持っていることがわかりました。 

なかでも、すでに取り組みを始めている方へ「終活をはじめた、またははじめようと思ったきっかけとして当てはまるものをすべて選んでください」とお尋ねしたところ、次のような回答が上位を占めました。 

  • 「自分の年齢・健康を意識した」(64.5%) 
  • 「家族に迷惑をかけたくないと思った」(47.6%) 
  • 「親や身近な人の死を経験した」(23.9%) 
  • 「テレビ・ニュース・書籍などで見て」(15.9%) 

今回のアンケートは50代以上を対象としたものですが、挙げられたきっかけは、いずれも40代でも十分起こり得る出来事です。むしろ40代こそ、親の介護や身近な人の死に直面する場面が増え、自分自身の健康も気になってくる年齢といえます。 

厚生労働省が発表した「令和4年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は男性が81.05年、女性が87.09年です。 

40代は、人生の折り返し地点に入りはじめる時期です。これまでを振り返り、これからの生き方を考えるタイミングとして、最適といえる年齢なのです。 

仕事や家庭環境の変化も重なりやすいため、先のことを意識しはじめるのはごく自然な流れでしょう。 

「終活=老後にやること」というイメージを持つ方は少なくありませんが、はじめるタイミングに早すぎるということはありません。若いうちのほうが、未来の安心をつくるための時間的な余裕があり、落ち着いて取り組めます。 

では、40代で終活をはじめると、具体的にどのようなよい変化が期待できるのでしょうか。次の章で、そのメリットを見ていきます。 

1-2. 40代で終活をはじめるメリット

40代から終活に取り組むことで得られる主なメリットを3つご紹介します。これらのメリットは高齢になってから始める場合よりも、40代だからこそ最大限に活かしやすい点です。 

1-2-1. 判断能力があるうちに老後の備えができる

40代は心身ともに健康で落ち着いて判断しやすい年代です。終活では葬儀の方法や財産の分配など重要な決断が多いため、判断力がしっかりしている今のうちに取り組むことが大切です。 

認知機能は加齢とともに変化し、とくに情報処理速度や実行機能などは中年期以降に低下が目立つことがあります。そのため高齢期には、状況によって複雑な手続きの理解や判断に負荷がかかる可能性があります。 

だからこそ、判断に余裕のある40代のうちに、情報を集めて家族と話し合っておけば、老後の生活設計が明確になります。 

「もし、介護や認知症のケアが必要になったら」という不安を和らげ、これからの日々を安心して過ごしやすくなるでしょう。 

1-2-2. 体力があるうちに身辺整理ができる

終活の大切な要素のひとつが持ち物の整理です。 長く暮らしていると、家の中には気付かないうちに多くの物が溜まっていきます。これらを整理するには、相当な体力と気力が必要になります。 

40代なら、重い家具を動かしたり、大量の荷物を運んだりする作業も、比較的スムーズに進めやすくなります。また「必要」か「不要」かの判断も記憶が鮮明なうちに行えるため、後悔の少ない選択につながります。 

身辺整理を早めに行うメリットは、単に物を減らすことだけではありません。整理の過程で、自分にとって本当に大切なものが何かを見つめ直せます。 

すっきりとした空間で暮らすことで、日常生活の質の向上にもつながるでしょう。 

1-2-3. 残りの人生プランを設計しやすい

終活でこれまでの人生を振り返ることは、今後の人生設計を考えるよいきっかけになります。40代のうちに、自分の価値観や大切にしたいことを整理すると、残りの人生をどう生きたいかが見え、新しい趣味や資格取得、家族との時間など具体的な目標も立てやすくなります。 

あわせて、老後資金の計画を早めに立て、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)などを活用すれば無理のない貯蓄や資産形成がしやすく、将来への安心感にもつながります。 

こちらの記事では、終活について解説しています。 やることリスト10選や注意点も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。 

2. 40代ではじめる終活|やっておきたい9つのこと

それでは、具体的に40代の終活で取り組むべきことを見ていきましょう。すべてを一度に行う必要はありません。今の自分にできることから、少しずつ始めていくことが大切です。 

2-1. 人生の棚卸しと今後の見直し

まずはこれまでの人生を振り返り、今後どのように生きたいかを考えてみましょう。40代は仕事や家族、健康、お金など、さまざまな面で変化が訪れる人生の転換期といえます。 

達成してきたことや後悔していること、これからやりたいことを書き出してみると、自分の価値観がより明確になります。「残りの人生で何を大切にしたいか」が見えてくると、それが終活の土台となり、今後の判断の指針になります。 

この作業を通じて、仕事一筋だった方が家族との時間を見直したり、やりたかった趣味に挑戦する決意を固めたりと、新しい人生の方向性が見つかることもあります。 

2-2.資産の把握と整理

自分がどれくらいの資産を持っているか、正確に把握できているでしょうか。終活では、まず資産の現状を整理することが重要です。 

銀行口座や証券口座、不動産、保険、年金、負債などをひとつずつ確認しましょう。 

使っていない銀行口座が複数ある場合、管理の手間が増えるだけでなく、相続の場面で家族が存在に気付けないおそれもあります。この機会に、本当に必要な口座だけを残し、不要なものは解約を検討するとよいでしょう。 

資産を整理して全体像を掴むことで、老後に必要な資金の目安も見えてきます。「65歳までにいくら貯めるべきか」を具体的に計算できれば、将来への不安も軽減されます。 

2-3. 持ち物の整理

持ち物の整理は、終活のなかでもとくに時間と体力を要する作業です。だからこそ、まだ動きやすい40代のうちに取り組むことをおすすめします。 

一度に全部を片付けようとせず、クローゼットや本棚など、範囲を絞って小さなエリアから始めてみましょう。「1年以上使っていないもの」や「思い出だけで取ってあるもの」を順番に見直していくイメージです。 

子どもの成長にともなって不要になった育児用品、サイズが合わなくなった衣類、読まなくなった本などは、思い切って手放すことも選択肢になります。 

どうしても捨てにくいものは、写真に残して思い出として記録しておく方法もあります。 

2-4. デジタルデータの整理

現代の終活ではデジタル終活が欠かせません。パソコンやスマートフォンには連絡先や写真、各種サービスのログイン情報など多くの個人情報が残ります。 

SNSやメール、オンラインショッピング、サブスクリプションのアカウントの洗い出しや、パスワードの手掛かりを一覧にしておくと、万が一の際に家族が状況を把握しやすくなります。 

パスワードはそのまま書かず、自分だけわかるヒントにとどめ、見られたくないデータや不要な古いアカウントは早めに削除しておきましょう。 

2-5. 医療や介護の準備 

40代はまだ健康な方が多いですが、将来の医療や介護について早めに考えておくことが大切です。定期的に健康診断を受け、相談しやすいかかりつけ医を決めておきましょう。 

医療では延命治療を希望するか、ホスピスや緩和ケアを利用したいか、臓器提供の意思をどうするかといった点を整理します。介護についても在宅か施設か、その場合に利用したい施設の種類や必要な費用の目安を考えておくと安心です。 

これらの希望は家族と共有し、あわせて医療保険や介護保険の内容を確認しておきましょう。40代のうちに見直しや加入を進めておけば、保険料を抑えられる可能性があります。 

2-6. 葬儀やお墓の準備

40代で葬儀やお墓について考えるのは、少し早いように感じるかもしれません。しかし、いざという時に備えて自分の希望を整理しておくことは、将来の安心につながります。 

葬儀については、家族葬や一般葬、直葬などの規模、宗教形式、予算のイメージを持っておきましょう。お墓についても、従来型のお墓だけでなく、樹木葬や納骨堂、散骨など、どのような形が自分らしいかを考えておくと気持ちの整理に役立ちます。 

この段階で細部まで決める必要はありませんが、おおまかな方向性だけでも持っておくと、遺された家族の負担を軽くできます。 

また、費用の目安を知っておけば、必要な資金をどのように準備するかという計画も立てやすくなります。 

2-7. エンディングノートの作成 

エンディングノートとは、自分の終末期や死後の希望、家族へのメッセージなどを記録するノートです。遺言書と違い法的効力はありませんが、家族が判断に迷ったときの重要な手がかりになります。 

内容は基本情報や資産、医療や介護、葬儀やお墓、デジタル遺品、メッセージなどです。40代ですべてを埋める必要はなく、書けるところから少しずつ書き足し、保管場所を家族に伝えておきましょう。 

2-8. 遺言書の作成

遺言書は、自分の死後に財産をどのように分配するかを示す法的な文書です。40代で作成するのは早いと感じる方もいますが、万が一に備えて準備しておくことには十分な意義があります。 

とくに、相続人以外の人に財産を渡したい場合や、相続人同士のトラブルを防ぎたい場合、事業を営んでいる場合などは、40代のうちから遺言書の作成を検討しておきましょう。 

確実性を重視するなら公正証書遺言にしておくと安心です。内容や形式に不安があるときは、弁護士や司法書士、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。 

2-9. 親の終活サポート

40代になると、親も60代から70代となり、終活が必要な年齢に達していることが少なくありません。自分自身の終活と並行して、親の終活をどのように支えるかも考えておきましょう。 

親の希望を事前に知っておける、いざという時の対応がスムーズになる、相続トラブルを防ぎやすくなるなど、多くのメリットがあります。 

ただし、終活の話題はデリケートです。「もしもの時のために」ではなく「これからの人生をよりよく過ごすために」という前向きな姿勢で話し合うことが大切です。 

【独自アンケート】みんなは終活で何をする?

全国の50代以上・600人の方へ実施した「終活にまつわるアンケート調査」で、実際に終活として取り組んでいる内容をまとめたところ、結果は「不用品の整理・断捨離」67.5%、「エンディングノートの作成」41.9%、「財産の整理・把握」39.6%でした。 

50代からは「まずは断捨離から始めた」「デジタルデータの整理を優先した」といった声が、60代以上からは「親の介護をきっかけに財産の整理を始めた」「エンディングノートを書けるところから少しずつ進めている」といった意見が寄せられました。 

多くの方が遺言書作成のハードルは高いと感じる一方で、特別な知識や費用のいらない断捨離やエンディングノートから始める傾向が見られます。 

終活は一度にすべてを終わらせる必要はありません。まずは不用品の整理など、取りかかりやすいことから少しずつ進めていきましょう。 

3. 40代ではじめる終活|独身の方がやっておくべきこと

近年、生涯未婚率の上昇に伴い、おひとりさまの老後が注目されています。独身の方は、配偶者や子どもがいない分、より綿密な準備が求められます。 

ここでは、独身の方がとくに注意したい5つのポイントをご紹介します。 

3-1. 身元保証人を依頼する

独身の方にとって大きな課題のひとつが「身元保証人の確保」です。入院や施設入所の際には、身元保証人を求められることが多く、医療費の支払いへの同意や緊急時の連絡、万が一の遺体の引き取りなど重要な役割を担います。 

家族に頼れない場合は、身元保証サービスを提供する専門業者の利用を検討しましょう。 

心託(しんたく)サービスは、20年以上の実績と全国の支部があり、明瞭な料金で身元保証や生活全般の不安を相談できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。 

3-2. 死後事務委任契約を結んでおく

死後事務委任契約とは、自分が亡くなった後の各種手続きを、あらかじめ指定した人や法人に任せるための契約です。 

独身の方は、手続きを担う親族がいない、または遠方にいて対応が難しい場合があり、この契約を結んでおくと死亡届の提出や葬儀、遺品整理、賃貸住宅や公共料金の解約、SNSアカウントの削除などを一括して進めてもらえます。 

弁護士や司法書士、行政書士、NPO法人、民間の専門業者などから信頼できる事業者を選び、自分の希望をしっかり伝えておきましょう。 

3-3. 見守りサービスを検討する

独身でひとり暮らしの場合、体調を崩した時や事故に遭った時などに、周囲が異変に気付きにくいというリスクがあります。 

見守りサービスは、定期的な電話連絡やセンサーによる生活反応の確認などを通じて、利用者の安否を確認するサービスです。異常があった際には、あらかじめ指定した連絡先に通知が届く仕組みになっています。 

40代ではまだ少し早いと感じるかもしれませんが、どのようなサービスがあるのかを知っておき、必要になった時にすぐ利用できるよう準備しておくことは有意義です。 

3-4. 地域や周囲での人間関係 

独身の方にとっては、地域や職場、趣味の仲間などとのつながりが非常に重要です。孤独が心身の健康に悪影響を及ぼすことは、さまざまな研究で示されています。 

日頃から人との交流を大切にし、いざという時に助け合える関係を築いておきましょう。地域のコミュニティ活動やボランティア、趣味のサークルなどに参加することは、生活の質を高めるだけでなく、万が一の時の心強いセーフティーネットにもなります。 

3-5. 老後の資金を蓄える 

独身の方は老後の生活費をすべて自分で賄う必要があり、十分な資金を準備しておくことが不可欠です。 

40代から老後資金の準備を始める場合、iDeCoやNISA、個人年金保険などの方法があります。 

iDeCoやNISAは税制優遇があり、長期的な資産形成に適しています。40代から始めれば20年以上の運用期間を確保でき、複利効果も期待できます。老後資金の準備は早ければ早いほど有利です。現在の支出を見直し、無理のない範囲で積立を始めましょう。 

4. まとめ

40代から終活を始めることは、決して早すぎることではありません。体力や判断力が充実している今だからこそ、余裕を持って準備を進められます。 

前述のアンケートでも、50代以上の約7割が終活に関心を持ち、実際に取り組む方も増えています。まずは不用品の整理やエンディングノートなど、特別な準備がいらないことから少しずつ始めてみましょう。 

独身の方は、身元保証や死後事務委任契約など、専門的なサポートの活用も検討してください。 

一般社団法人 終活協議会の「心託(しんたく)サービス」は、20年以上の実績と全国に広がる支部ネットワークにより、おひとりさまの終活を総合的にサポートしています。 

これまで多様なお客さまをサポートしてきた実績から、専門家や各機関との強固なネットワークを築いています。その知見を活かし、基本の3プランをベースにしながらも、お一人おひとりのご要望に合わせた最適なプランを柔軟にご提案させていただきます。 

また、窓口は一本化しており、月額や年会費はかかりません。 お悩みのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

監修

竹内義彦
竹内義彦一般社団法人 終活協議会 理事
1969年生まれ、大阪出身。
2012年にテレビで放送された特集番組を見て、興味本位で終活をスタート。終活に必要な知識やお役立ち情報を終活専門ブログで発信するが、全国から寄せられる相談の対応に個人での限界を感じ、自分以外にも終活の専門家(終活スペシャリスト)を増やすことを決意。現在は、終活ガイドという資格を通じて、終活スペシャリストを育成すると同時に、終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。著書に「終活スペシャリストになろう」がある。

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