2023年3月21日

終活で多い失敗とは?トラブルが起きたときの対処方法をプロが解説

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終活とは、人生の終盤期を幸せに過ごすための活動です。
「もしも」に備え、事前に準備をすることで残りの人生を充実させることができます。

ただし、やり方を間違えると失敗やトラブルとなり家族に負担を掛けてしまいます。

終活で多い失敗やトラブル6点を紹介

終活でよくある失敗やトラブルについて解説します。

失敗やトラブルの原因の多くは、周りに相談せず一人でやろうとすることです。

1:エンディングノートと遺言書を混同してしまう

エンディングノートは、自分の終末期や死後の希望を書くのに手軽で便利です。
しかし、法的拘束力はありません。

遺産の分配方法について記していたとしても、その通りに実行されるとは限りません。
相続や遺品整理でもめる原因のトップは、やはり遺産分割という調査結果もあります。

エンディングノートに「法定相続とは違う遺産配分を記載すること」は、かえってトラブルの原因になりかねないので注意が必要です。

2:ひとりだけでやろうとして挫折

「自分の死の直前や死後のことを準備するのは、家族が心配するから内緒で進めたい」と考える方もいます。

しかし、ひとりだけで進めるのはトラブルの元となります。特に相続は専門知識が必要なため、挫折するケースが多いです。

また、整理・断捨離も気力と体力を消耗するため挫折するケースが多くあります。

3:家族の持ち物まで断捨離

終活の中でも、最も取り組みやすいのが断捨離です。

しかし、自分に必要ないからといって家族の持ち物まで整理するのはトラブルにつながります。
一度捨てたものは戻ってきません。本人のものであっても、捨てた後に後悔することもあります。

4:故人の遺品処分に困惑

遺品の整理・処分は、残された家族にとって荷が重い作業です。
特に故人が趣味で集めていたコレクションや骨董品は本人以外にはその価値がわかりません。

遺族が処分・売却を検討する際は、その品の価値や本人の思い入れを考慮することで時間がかかってしまうでしょう。

遺品整理では、故人が所有するモノの多さと遺族の負担が比例します。

5:エンディングノートや金融口座の保管場所が不明

細かい内容でエンディングノートをつけていたとしても、自分の死後に家族の手に渡らなければ意味がありません。

まだまだ元気な時に、亡くなったときのことを家族に相談すると無用な心配をかけると思い、エンディングノートの保管場所を家族に話していないケースはよくあります。

せっかくエンディングノートで家族への感謝の気持ちや死後のことを綴っていたとしても、届かなければ無意のないものになってしまいます。

また、銀行カード、預金通帳などの金融口座に関するものが見つからないことで、お金を引き出せなくて遺された家族が大変困ってしまうケースもよくあります。
残された家族に必要なものが手元に届かないことで、起こるトラブルがあるため要注意です。

6:インターネットサービスのログイン情報が分からない

高齢者もインターネットを使うことが増えている中で、インターネットサービスのログイン情報が分からずに解約できないケースが増えています。

この場合、「ログイン情報が分からず解約ができない」「解約手続きに時間を要する」といったトラブルに繋がり、遺族に負担がかかってしまいます。

終活での失敗やトラブルを事前に防ぐ・起きた後に解決する方法

終活で失敗やトラブルを防ぐためには以下の点に注意してください。

1:計画を立てて進める

挫折しないためには、実現可能な計画を立てた上で終活を進めることです。
まずはエンディングノートを書き、自分の情報を整理することをお勧めします。

エンディングノートには、終活に必要な情報を纏めることができます。
自分の情報や考えを整理し、計画を立案するために便利です。

エンディングノートは、書店や文房具店、ネット通販などで安いものでは1,000円前後で販売されています。

また、多くの自治体でもエンディングノートを無料で配布しています。
お住まいの自治体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

終活協議会では、資料請求をした方に司法書士が監修したエンディングノートを無料でプレゼントしています。ぜひご利用ください。

⇒資料請求はこちら

2:自分に合わせたペースで進めていく

終活を計画通りに進めることは重要ですが、自分のペースで行うことも大切です。
病気やケガ・仕事などで、計画の見直しが必要になることもあります。

途中で挫折してしまうことが家族への負担に繋がるので、必要なときは計画を見直しましょう。
マイペース且つコツコツ進めることが、終活を長続きさせる秘訣です。

3:家族と一緒に進める

終活は、自分のためであると同時に家族のためでもあります。

自分の死後、遺された家族に負担が掛からないように葬儀・お墓・相続・断捨離は家族と相談しながら進めることをお勧めします。

家族と一緒に断捨離する

断捨離は家族に手伝ってもらいながらすすめていくことをおすすめします。
不用品の中には、一人では運べない重いものがあるかもしれません。
大事な家族のものを間違って捨ててしまうことも防げるでしょう。

古い写真の整理も大変です。
家族と一緒に過去の写真を整理すると、思い出話で盛り上がるかもしれません。
それもまた楽しいひと時となり、終活を進めるモチベーションアップにもなります。

4葬儀や埋葬の方法は家族と相談する

葬儀やお墓については、特に家族と相談する必要があります。

最近では遺族に負担を掛けたくないという本人の意向を踏まえ、直葬を選択する方が増えています。

「死後の話をするなんて、家族が心配するんじゃないか」と思わずに、率直に自分の思いを家族に伝えましょう。

もしもの時のことを家族に伝える

終末期の延命治療やがんの告知をどうするかなども、家族に伝えておくかエンディングノートに書いておきましょう。

しかし、克明にエンディングノートをつけていたとしても、亡くなったあと家族が手に取れなければ意味がありません。

ノートの保管場所についても、生前に何らかの方法で伝えておくことが重要です。

5:専門家に相談しながら進める

エンディングノートは遺言書と異なり、法的効力がありません。

死後、葬儀の希望を書いたとしても、残される家族には従う義務は無く、相続に関しても強制力は発生しません。

特に相続に関してはトラブルとなるケースが多いため、遺言書を作成しておきましょう。

しかし、自筆証書遺言は他社による書き換えが可能なため、弁護士や行政書士に相談し公正証書遺言を作成することがお勧めです。

また、おひとりさまの場合は、さらに多くの手続きを検討しなければなりません。

そのため、入院した時の保証人や認知症になって判断力がなくなったときの後見人をどうするのかは、専門家のサポートが必要です。

元気なうちに、もしもの時にそなえておきましょう。

終活の失敗やトラブルで「心配な方」や「既にお困りな方」を徹底サポート

終活で失敗した方や不安を感じている方は、終活サービスを提供する会社への相談を検討してみてはいかがでしょうか。

しかし、終活サービスを行う会社の中には、残念ながら怪しい業者も存在します。
会社の住所がきちんと記載されていなかったり、財産開示を求められたりする会社には気をつけた方がいいでしょう。

一般社団法人 終活協議会は、多くの実績と充実したサポート体制を誇ります。会員数は現在2万人以上で、お客様から多くのご好評をいただいております。

全国11カ所の拠点でサービスを展開し、各地に終活サービスにたずさわる専門家とのネットワークを構築しています。

弁護士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、不動産鑑定士など、1,400名を超える専門家が登録しているため、お住まいの地域でニーズに合わせた専門家を紹介することが可能です。

専門スタッフが終活に関する不安や悩みにお答えするフリーダイヤルも設置しています。
365日対応ですので、どんな些細なことでもお気軽にお電話ください。

また、全国各地で無料の説明会も開催しているため、終活でお悩み・お困りの方は、ぜひ一般社団法人 終活協議会へお気軽にご相談ください。

監修

竹内義彦
竹内義彦一般社団法人 終活協議会 理事
1969年生まれ、大阪出身。
2012年にテレビで放送された特集番組を見て、興味本位で終活をスタート。終活に必要な知識やお役立ち情報を終活専門ブログで発信するが、全国から寄せられる相談の対応に個人での限界を感じ、自分以外にも終活の専門家(終活スペシャリスト)を増やすことを決意。現在は、終活ガイドという資格を通じて、終活スペシャリストを育成すると同時に、終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。著書に「終活スペシャリストになろう」がある。

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